犬の宮・猫の宮

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ワンちゃんネコちゃん好きの方たちは必見、犬の宮と猫の宮についてご紹介します。

住所

山形県東置賜郡高畠町高安(たかやす)

連絡先

犬の宮:林照院

犬の宮:0238-52-0229

猫の宮:0238-52-2153

高畠町観光協会:0238-57-3844

アクセス

高畠駅より車で10分 東北中央道・南陽高畠ICから車で約9分
冬期間は雪のため立ち入り不可になる場合があります

犬の宮

和銅年間(708〜711)といいますから、亀岡文殊建立と同じような時期になります。

昔々、厳しい暮らしの中で年貢を納めることもできない村人たちは、年貢の代わりに子どもを差し出せと役人に言われ、困り果てていました。それを聞き知った旅の座頭が、甲斐の国から犬2匹を借りて来させました。

そして悪事を働く都の役人2人を懲らしめるために、その2匹の犬を放ちました。しかしなんとその役人2人は大ダヌキと狐の化け物でした。犬は果敢に戦い、化け物を倒すものの、とうとう2匹も命尽きてしまいました。

村人を助けれくれたその2匹の犬を祀ったのが、犬の宮と言われています。戸川幸夫(直木賞作家)の「高安(こうやす)犬物語」は、この話をもとに書かれたと言われています。

猫の宮

一方、猫の宮はその少し後、延暦年間(782〜806)のころ、犬に退治されたタヌキの怨念なのか、タヌキの血を舐めた大蛇が、復讐の怨念をまとい、いつの日か仕返しをしようと企んでいました。

さて、村の中に子がいない夫婦がいて、猫を自分の子どものようにかわいがっていましたが、次々と死んでしまいます。今度は丈夫な猫をと祈っていると、観音様が現れて「大事に育てるように」と猫を授けてくれました。

しかし、大蛇の怨念がなくなることもなく、ある日この夫婦の屋根裏に住んでいた大蛇は、気配を察し、大蛇を睨みつける猫と遭遇します。

そして戦いが始まりますが、観音様の化身だった猫により大蛇は退治されました。しかし凄まじい戦いの結果、猫も死んでしまいました。

そこで再び村の安寧を守ってくれた猫を手厚く葬り、猫の観音堂をたてて供養をしてきたのが、猫の宮と言われています。

ペットブームで有名に

この犬の宮・猫の宮は、現在でも高安地区でもあまり人のいかないひっそりとしたところにあり、訪れる人もまばらでした。しかし、空前のペットブームが訪れ、全国でも珍しい、犬と猫の神社ということで一躍有名になりました。

犬の宮は一の鳥居、二の鳥居をくぐり抜け、杉木立ちの中の石段を登ったところにひっそりと建っています。途中には狛犬の石像がお堂を守っているように見守っています。そのさきに小さな祠が見えてきます。参道はひっそりとしていましたが、拝殿に近づくにつれておびただしい犬の写真や絵、首輪までが貼り付けられているのが見えます。

猫の宮は犬の宮のすぐ近くにあり、猫の宮の方が、写真などが隙間もないほどに多く貼られています。同じく猫の石像に守られています。貼り付けられたものの中には、メッセージも添えられており、飼い主のペットに対する思いが綴られています。

またそこにやってくる野良猫たちのために、水や餌、なんと寝床まで準備してあるのです。猫好きなどなたかが面倒を見ているのでしょうか。

全国ペット供養祭

さて昨年で32回となる「全国ペット供養祭」というものがあります。毎年7月に2つのお堂のそばで開かれます。

家族同様に暮らしてきたペットの供養に、いま一緒に暮らしているペットの健康祈願などに、昨年は全国から200名以上の方々が参加されたそうです。今年も7月に開催される予定です。

主催 「全国ペット供養祭実行委員会」
申し込み 高畠町観光協会 0238-573844

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