昭和ミニ資料館(昭和縁結び通り)【旧高畠鉄道・山形鉄道高畠駅舎】

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昭和ミニ資料館について、また隣接する旧高畠鉄道・山形鉄道高畠駅舎についてもご紹介いたします。

昭和ミニ資料館とは

平成6年、取り壊されることになった高畠町の映画館から、映画の宣伝ポスターが約1,000枚ほど見つかりました。ポスターには、昭和の人なら懐かしい、石原裕次郎や赤木圭一郎などの往年の名優達の顔ぶれがずらりと並んでいました。

これをもとに、寂れていた商店街を活性化しようと企画されたのが、「昭和ミニ資料館」構想です。約1キロメートルの通り全体を、昭和30年代の雰囲気に演出し、お店に展示したり、資料館として公開し、新たに「昭和縁結び通り」と名付けました。看板なども、木製にしできるだけ当時を再現しました。いくつかご紹介します。

昭和弐号館(手打ちそば伊澤) 遊具・スポーツ

今年はオリンピック、パラリンピックの年です。数日前には、日本のユニフォームも発表され、いよいよ開催が間近に感じられるようになってきました。

おそばやさんの暖簾をくぐり、奥の座敷に向かうと、そこには前回東京オリンピックの公式ユニフォーム(女性用)やトレーナーなどが展示してあります。これはお店のおかみさんのもので、ご本人が実際に1964年の東京オリンピックに出場し、身につけたものだそうです。

他に、ロッジ経営をされているご主人の関係で、スキー選手関連の展示もあります。

昭和壱号館(金計堂本店) 時計・カメラ

古い時計や、カメラが所狭しと並んでいます。

時計もカメラも「シンプル」とか「スタイリッシュ」とかからは縁遠い形ですが、こういう有機的な形のものを見るとなぜか心が騒ぎます。

昭和参号館(高砂屋珈琲店) 映画ポスター

この企画の発端となった映画ポスターがずらりと張り巡らされた喫茶店です。団塊の世代の方なら、一気に青春時代に戻ってしまう世界があります。

昭和五号館 茶の間、生活用品

丸いちゃぶ台に、カバーがかけられたテレビ、各種家電製品等が展示されて、昭和30年代の茶の間がそのまま再現されています。

当時のテレビには緞子調のカバーがかけられているものもあり、貴重だったテレビは、家族が見るときだけカバーをあげたものでした。部屋の小物も昭和世代には涙ものです。

昭和灯号館(デンキのオカザキ) テレビ、ラジオ

昭和30年代のラジオのデザインは結構唸るものもあります。まだテレビのない家庭では、大人気の相撲中継を耳をすませて聞き入っていたものでした。玄関先では「ビクター犬」(ダルメシアン犬の置物)が出迎えてくれます。

昭和六号館(ふるかわ) マンガ本、映画本

当時のマンガや雑誌がずらりと並んでいます。マンガは今読んでもおもしろいものばかりです。
お店は酒屋さんとおそばやさんです。

以下は、商店街ではありませんが通りに面した観光スポットです。

旧高畠鉄道・山形鉄道高畠駅舎(高畠石造りの洋館風駅舎群)

この六号館から昭和縁結び通りを戻った突き当たりに、旧高畠駅舎があります。高畠石のところでも紹介しましたが、構内の建物は全部高畠石で作られています。おしゃれな洋館風の駅舎で、訪れる人も多いスポットです。

館内見学は安全上の問題からできませんが、線路やホーム、電車も配置してあり、映画のワンシーンのような雰囲気を味わえます。

勢至観音堂

駅舎の手前、参号館の向かいにある観音堂です。年に一度、8月10日に「ごんぼの実まつり」が開かれます。ごんぼとはごぼうの方言です。

この夜、地域の若者たちが集まり、トゲトゲなごぼうの実を異性に投げ合い、その実が意中の人に当たると恋が実ると言われてます。「昭和縁結び通り」のネーミングの元になった祭りです。

クラシックカーレビューin高畠

2年に一度、10月中旬から下旬の土日に昭和縁結び通りを中心に開催されるクラシックカーの祭りです。全国各地から往年の名車が集まります。

クラシックカー人気コンテストやコンサートなども開かれ、通りは多くの人で賑わいます。次回は第12回、今年2020年に開催の予定です。

・住所

山形県東置賜郡高畠町高畠

・連絡先

高砂屋菓子店 0238-52-0354
高畠町観光協会 0238-57-3844

・営業時間

お店によって異なります

・料金

見学は無料 各店舗での飲食、お買い上げ等は有料

・アクセス

JR高畠駅より車で5分 東北中央道・南陽高畠ICから車で約7分

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